主な生命保険会社の2025年度決算結果が先月中に出揃いました。
今日から何回かに分けて、決算結果の概要を確認してみようと思います。
今回は健全性をあらわす新指標をみてみます。
2026年3月末から「経済価値ベースのソルベンシー規制」が導入されました。
しかし、導入初年度である2026年については「金融庁への報告時期を事業年度経過後7カ月以内とする」という延長措置が取られています。
そのため5月公表の決算資料に新しいソルベンシーマージン比率を記載しているのは、ライフネット生命などの一部の生保会社に限られています。
他の生保会社の多くは内部モデルで算出したESRを決算説明資料で公表しています。
規制ベースの標準モデルによるESRは、監査等が終了してから公表されることになるようです。
この記事では各社が公表している内部モデルのESRをまとめました。
なお、内部基準のモデルですので、各社で算出前提や計算方法が違う可能性があります。
生保グループの連結ESRの状況(内部モデル)

上の表は、大手および中堅生保の連結ベースのESR(経済価値ベースのソルベンシー比率、Economic Solvency Ratio の略)をまとめたものです。
なお、参考までにライフネット生命のESR(単体)も掲載しました。
この表から分かるように、2025年度末のESRは、上表の全生保グループで新規制における基準値(健全性の目安)である100%を大きく超えています。
新ソルベンシー規制でみても、健全性には概ね問題がない状況だと言えそうです。
なお、ESRが100%を下回った場合には、早期是正措置として「改善計画の提出」などの措置が取られることになりますが(下図参照)、今の時点では該当する生保会社はないようです。
新たな早期是正措置制度
