生保一般勘定

長引く低金利下では、収益を確実に見込めるほとんど唯一の資産として、生保一般勘定はわが国年金基金の資産運用を支えてきました。しかし、2020年10月に第一生命が予定利率を引下げを公表したのに続き、2022年4月には日本生命が予定利率引下げを発表しています。
今後、他の生保会社も予定利率引下げを行う可能性が高いと考えられ、年金基金にとっては「どのように対応するか」が大きな課題となっています。
しかし、生保一般勘定の仕組みは外部からは非常に分かりにくく、年金基金にとっては、「そもそもどのような仕組みで予定利率保証を行っているのか?」・「なぜ予定利率を引下げる必要があるのか?」・「予定利率引下げ後に配当は期待できるのか?」など、疑問点や懸念点が多くあります。
私は、大手生保会社において団体年金事業に長く携わり、生保一般勘定の収益リスク管理や配当還元ルール設定にも関与していました。そのため、生保一般勘定の仕組みを熟知しています。それらの経験に加えて、アクチュアリーとしての専門知識も踏まえた情報提供とコンサルティングを行います。

「生保一般勘定の仕組みと今後の見通し」に関する情報提供

・生保一般勘定の仕組み ~ どのような仕組みで生保一般勘定は運営されているか?
・低金利下でも高い予定利率と配当を出せるのはなぜか?
・予定利率引下げの背景
・生保会社向け新ソルベンシー規制の概要
・新規制の生保経営への影響
・生保団体年金資産の収益力と今後の見通し
・生保一般勘定の今後の見通しと企業年金の選択肢

「予定利率引下げへの対応」に関するコンサルティング

・生保一般勘定の配当還元ルールの解説
・今後の配当水準についてのシミュレーション
・「予定利率+配当」でみたトータルリターンの今後の見通し
・一般勘定の代替として考えられる資産クラスの整理
・年金基金のポートフォリオ見直し案の試算
・年金基金にとっての選択肢の整理
・一般勘定解約に伴う解約控除の試算

主な実績

・生保一般勘定100%のDB基金に対するコンサルティング(予定利率引下げの可能性を評価)
・生保一般勘定の予定利率引下げ対応に関する助言(DB年金向け、公的年金向け、多数)
・生保会社の健全性と信用リスクに関する情報提供(公的団体向け)
オルインNo.64(2022年夏号)「一般勘定の予定利率引下げ」に関するインタビュー記事
J-MONEY No.47(2022年7月)「生保一般勘定の予定利率引下げへの対応」に関するインタビュー記事
・年金ニュース解説「生保一般勘定の予定利率引下げ~その背景を考える~」(2022年4月)、野村フィデュシャリー・リサーチ&コンサルティング
・リサーチレポート「生保一般勘定の研究(Ⅱ)」(2020年10月)、野村證券
・リサーチレポート「生保一般勘定の研究」(2013年9月)、野村證券